カメラと本と映画と。1年を分野ごとに振り返る【2025年】

2025年の最後になにかできないかと思い、こんな読みものがあったらおもしろいかもと思い書いてみます。

一年の振り返りも含めて、さまざまな分野別にの超個人的3選集をつくってみました。

絵以外のこと以外も書いていますので、楽しんでいただけると嬉しいです。

買ってよかったもの

本当に気に入った良い物をずっと使うというスタンスで買い物しています。
たくさん購入しているわけではないですがその中でよかったものをまとめてみます。

すきバサミ

切れ味は正直よくないがそれがかえって丁度いい

貝印 スキハサミ

自分はとっても強いくせ毛なので、適当に切ってもどうせわからないだろうと確信があり、散髪代と時間の節約にもなるしと思い購入しました。

セルフカットをはじめて1年経ちましたがメリットばかりなので、今後も継続していきます。

とくに、美容室の予約の手間や時間の節約の面が個人的に大きいです。

鏡を二枚とヘアゴムを一つ駆使してこれからもセルフカット界隈の道を行きます。

ミラーレス一眼カメラ

CanonのEOS R10というミラーレス一眼カメラを購入。

用途は、出来上がった作品の撮影や、旅先での素材用の記録。

これまでiPhoneのカメラ一筋でやっていましたが、いつか自分の作品集をつくって販売してみたいという目標から良いデータを残しておこうという発想に至り、いろいろ調査した結果こちらのカメラに辿り着きました。

スペックや金額、そして見た目の美しさや操作感を踏まえ購入を決意。

センサーサイズとやらがスマホの倍以上あることからも素人目で見てもとにかく高解像度、鮮明で今後の作品集作りに活かせそうです。

腕時計

曜日の文字は英語にもできますが、日本語のフォントがかっこよくていい

SEIKO 7N43-0AM0を購入。

腕時計を探し13か月経過したところでやっと気に入るものが12月にみつかり購入しました。

これまでTIMEXやCASIOの時計をもっていましたがどれも使えなくなって左腕が寂しい一年でした。

クォーツor機械式やメーカー問わず長期間探しつづけた結果、最終的に神戸の小さな時計店にて手ごろな価格で理想の腕時計にめぐりあうことができ、本当にいい買い物ができたと嬉しかったです。

面白かったアクション映画

今年もたくさんの映画やドラマを観ましたが、今回は特に好きなジャンルであるアクション映画に的を絞ってご紹介します。

ビーキーパー

(Amazon MGM Studios公式YouTubeチャンネルより公開されている『ビーキーパー(原題:The Beekeeper)』のオフィシャルトレーラー)

ジェイソン・ステイサム主演のアメリカのアクション映画。

今年の1月、日本公開日初日に映画館に観にいきました。

入場者特典でおみくじが貰えて、その中には大凶があり、「頼んでもないのに正月に大凶渡されてひどい!」ってXで炎上してた映画。

正月からステイサム映画を観に行くファンはこんなのに文句は言わないはずなので、騒いでいる大半はノイジーマイノリティなんだろうなと。

ステイサム映画館は9割以上見ているくらい好きなので、この映画は楽しみでした。

タイトルに関係のあるストーリーやテンポ感良く進む感じ、映像、音楽どれもよかったです。

特に終盤のデレクという強敵vsステイサムのナイフアクション、ガンアクションシーンが最高でした。地道に相手の体力を削っていく感じが見ていて爽快です。

映画のラストシーンも含みがあり、タイトルの意味も踏まえたおしゃれな終わり方でした。

イクサガミ

(Netflix Japan公式YouTubeチャンネルより公開されている『イクサガミ』予告編動画)

最近公開された岡田准一さん主演のNetflixシリーズ。

ドキュメンタリー番組「情熱大陸」の岡田准一さん出演回でイクサガミを撮影しているのを知ったのがきっかけで視聴。

彼は主演だけでなくプロデューサーやアクションプ ランナーも務めているようで、細部までこだわる姿や発言から日本のエンタメを世界に届けたいという思いがひしひしと番組で伝わっていました。

ストーリーはイカゲームや今際の国のアリスのようなデスゲーム・バトロワ的な話で、そこに独自の世界観やアクションがつめこまれていました。

特に、4話「黒幕」の13分40秒から始まる、1本取りのような長尺のどんちゃん騒ぎのアクションシーンは素晴らしかったです。このシーンは3回観ました。

カメラが棚を通り抜けたり(見て欲しい)、殴ると同時に違うシーンに切り替わったり(見て欲しい)で興奮する映像体験でした。

リーチャー ~正義のアウトロー~

(Prime Video公式YouTubeチャンネルより公開されている『リーチャー ~正義のアウトロー~(原題:Reacher)』オフィシャルトレーラー)

Amazon Prime Videoで視聴できるドラマシリーズ。

寡黙な主人公リーチャーの鋭い洞察力、知性、腕っぷしで理不尽な状況を次々と打破していく様子が魅力的なアクションサスペンス。

原作の小説があり、トム・クルーズ主演の「アウトロー」シリーズも観ましたが、自分的はこちらのアラン・リッチソン主演の「リーチャー ~正義のアウトロー~」が好みです。

出てくるキャラクターが丁寧に描かれているのでキャラに愛着が湧くのと、主人公の軍隊仕込みのでっかい体を使った無双アクションがみていて面白いです。

新シリーズが出るたび見直している気がするのでもう3周は観ていると思います。

好きな絵

Gryning över Riddarfjärden (Eugène Jansson)

毎日日替わりで様々なジャンルの絵を一枚紹介してくれるDailyArtというアプリで知った作品。

絵具は厚塗りしているようには見えず、下層の淡い色の上に多めの油で溶いた絵具を薄く重ねているように見受けられます。

さらっと描いた線が織りなす幻想的な雰囲気がお気に入りです。

Eugène Janssonでググるとたくさんの魅力的な作品が他にも出てきます。

馬込の月(「東京二十景」より)(川瀬巴水)

出典:東京富士美術館蔵 「東京富士美術館収蔵品データベース」収録 — https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/06836/

今年ずっと頭にあり、美しく感じる理由や構図について度々考えていました。

全体に青い印象があり、大部分を占める松と暗闇に光る部屋の光・月光がポイントの作品だと思います。

自分だったらそこに月は置かないし、右下の暗い部分に小さなワンポイントとして部屋の光を設置できません。

それらを配置することでストーリーが生まれるし、3分割法の線から少し外すことで退屈さがないようにも感じられるし自分の作品作りにも活かせることがたくさんありました。

A Walk at Twilight(Vincent van Gogh)

出典:Wikimedia Commons — https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Van_Gogh_-_Passeio_ao_Crep%C3%BAsculo.jpg

ゴッホの作品。

相変わらずスピード感あるタッチと、魅力的な色づかいに心惹かれます。

上の空パートと下半分の地面パートの比率が自分が採用しない比率なので、これも今後に活かそうと思いました。

題材から構図、色彩がよく、油絵模写もしたいと思っています。

この絵は、細部まで描き込む癖がある自分にほかの表現があることを思い出させてくれます。

面白かった本

『本日は、お日柄もよく』(原田マハ)

原田マハさんによる小説。

普通のOLが伝説のスピーチライターに出会い、「スピーチ」の力で成長していくものがたりです。

日本語の表現の多彩さや感動できるスピーチは綿密に設計されていることに気が付ける小説です。

内容も読みやすく、どんどん世界にのめり込んであっという間に読破、そして感動しました。

この本を読んだ後に政治家の演説を聞くと、これまでと違う視点から聞くことが出来るので面白いです。

『バリ山行』(松永K三蔵)

第171回芥川賞に選ばれた小説。

主人公が転職後の会社で、クセつよ社員による「バリ山行」に影響を受けながら成長・変化していく物語です。

独特だけど描写が凄く、するすると読めてしまう文章が印象的でした。

山の中を歩くシーンでは、自然の細かな描写や息遣いがわかるようなやりとりが繰り広げられ、山登りをしている感覚を得られるため驚きながら楽しんで読んでいました。

また、大阪や兵庫の人にはなじみ深い地名が出てくるのでおすすめです。

『今さら聞けない 睡眠の超基本 (今さら聞けない超基本シリーズ)』柳沢 正史 (監修)

睡眠学者の柳沢先生監修の実用書。

睡眠に興味を持ってからメディアでも見かけることの多かった柳沢先生監修の本を読みました。

この本では、睡眠学のさまざまな分野がイラスト付きでまとめらていて読みやすいです。

自分は、睡眠が生活や絵の活動において非常に重要な存在であると理解し、毎日睡眠時間を重視した生活スタイルを送っています。

これまで昼夜逆転の生活を送っていたこともあるし、睡眠に無関心な時期もありましたがやはり睡眠を大切にする生活にしてからは絵のパフォーマンスも上がり精神も良好です。

自分の周りの人も睡眠時間が足りてない人だらけなので、睡眠の大切さを教えてあげたいです。説教ぽいことはしたくないけど。

うれしかったこと

絵を楽しんでいただけていること

今年は自身の当オフィシャルサイトの公開や神戸煉瓦倉庫アートマルシェでの展示などを筆頭に初めての経験をたくさん積むことが出来ました。

絵の活動をしていくにあたり、はじめて興味をもっていただいたお客様やアーティストなど関係者の方々に自分の絵を知ってくださったことへ感謝するとともに、なかにはお褒めのお言葉も多々頂き嬉しい思いでいっぱいです。

すこしずつですが、じわじわと世界が広がっているのを実感できます。

これらもSNSでの発信や展示なども含め活動を展開していき、より多くの方にいいなと思っていただければ絵描きとして本望です。

テレビ台のDIYが成功したこと

部屋のレイアウトをガラッと変える模様替えをしました。

そこで部屋のスペース上の観点からこれまで使っていたテレビ台の幅が大きすぎるという問題に直面。

新たな家具を買うのは手間だし、気に入っていたデザインの家具なのでどうするか考えた結果、テレビ台の3分の1を削って3分の2の横幅サイズに修正するというDIYを決行しました。

DIYというと仰々しいですが、このテレビ台は3つのブロックを金具や木材で連結するタイプだったので、要所要所破壊し、見事小さくすることができました。

計画が成功し、部屋に丁度おさまり、小さなことですがとても嬉しかったことを覚えています。

観葉植物が大きくなったこと

回転する新芽。2025年7月撮影。

かれこれ2年弱前に購入したパキラという観葉植物。

中南米原産の観葉植物のため基本的に温暖な環境で育てる必要があります。

2024年秋冬には、厳しい寒さのベランダにだしっぱにしずぎた上、植木鉢が小さく「根腐れ」が起こり葉っぱが傷んでしまいました。

と同時に2025年は健康な状態で越冬できるよう誓いを立てました。

そんな今年は植木鉢を新調し室温や栄養に気を配りました。結果、高さもどんどん出て葉も艶があり枯れずに順調に育っています。

成長が分かり嬉しいですし、奥が深いような気もして面白いです。

故障したもの

冷蔵庫(かなしい)

1年と2か月しか使っていない冷蔵庫が故障。

冷凍している食材がだめになったのは痛かったです。

海外メーカーの安いやつだったので修理を手配する労力やコストを考慮しすぐに買い換えました。

処分の手間も面倒なので、壊れた冷蔵庫は倉庫になっていただきました。

iPad故障(かなしい)

大学2年の時に奮発して買ったiPad Air 第4世代。

突然、タッチパネルが反応しないようになり、トラブルシューティングをかたっぱしから試すも改善なく、最後にはぴくりともしなくなりました。

iPadで描いていたデジタルイラストはもう描かなくなっていましたし、iCloudにもバックアップ取っていたので大きく困ることはありませんでした。

ただ、iPadでのデジタル制作はいまの絵の活動に繋がった大きな存在であるため寂しい思いです。

愛着あるし、捨て方を調べることを後回しにしているので壊れたそれはそのままにしています。

リビングの照明(かなしい)

ネットで購入したリビングの照明。

事前に口コミやチェックツール、提供元を調べて買い物に失敗しないようにしていますが、購入して2か月も経たないままにLED電球が2個光ることをやめました。

幸い、写真とともにメーカーへ問い合わせると丁寧な対応をしてくださり、代わりの光る電球を無償で送っていただきました。

問題はここからで、この追加でもらった電球もまた1か月でつかないようになりました。

最初のLED電球は不良品を引いたと納得できますが代替品も不良品となると、すごい確率で2回目も不良品が当たったか、そもそも不良品が多いメーカーなのかといろいろと考えていくうちに電球について考えるのが面倒になりそのままにすることにしました。

本来の50%の明るさのリビングで日々過ごしています。

2026年に続けたいこと

デュオリンゴ(フランス語学習)

前回フランスに行ったときは、Merci beaucoup(ほんまにありがとう)とExcusez-moi(ちょっとすんません)とPar carte, s’il vous plaît(カードでお願いします)の個人的万能3種のフランス語+日常会話レベルの英語で凌いでました。

幸いコミュニケーションには一切困らず楽しめましたが、フランス語を話せたらもっと現地の人と心を許した楽しい会話ができるのではと思いフランス語学習を始めました。

手始めに入門書を一冊買いましたが続かず、Xで有名なデュオリンゴを試してみると飽きさせない工夫やドーパミンを出さそうとする仕組みのおかげでこちらは100日以上継続できています。

たまに変身する緑の鳥がかわいらしい。
※画面はDuolingoアプリ(© Duolingo, Inc.)のスクリーンショット。

実践的に話したり入力したりを繰り返し反復練習して自然と文法を身に付けていくこのデュオリンゴスタイルの勉強法は自分にとって新しく、新鮮です。

まずは1年間は続けられそうなので、またどこかでフランス語学習についてのブログを書きたいと思います。

睡眠時間確保

睡眠不足は諸悪の根源で、特に自分の体質上ほかの人より大切にすべきだと考えが一層深まった1年でした。

無茶な飲み会やハードすぎる生活を控え、自分の体力を理解し、良い絵を描けるようにしていきたいと思います。

知らない世界に手を出す

今年は、興味をもったことや知らない分野に勇気をもって踏み出すというのを意識的に行いました。

スーパーで普段買わない珍しい野菜を買うような小さなことから、絵の展示に参加したり他アーティストとの交流してみたりといろいろです。

人間は脳の仕組み的に現状維持をする傾向がもともとあるみたいで、マーケターの森岡毅氏はそれを「自己保存の本能(楽で安心安全な方向へ行きたがる心理)」と表現しています。(『苦しかったときの話をしようか』森岡毅 p.35の文章より抜粋)

確かにその通りで放っておけば同じ生活の繰り返しとなり新たな絵に関するよろこびは得られないだろうなと思います。

ショート動画で脳を溶かす自堕落な生活も楽しいですが、それでもやっぱり自分は多くの人に絵を楽しいんでもらい、その人の心や生活をすこしだけでも豊かにすることができればそれが同時に自分の幸せとなります。

このことから2026年も、ちょっとこわいけどちょっといつもと違う世界に行こうと努め、最終的には絵の活動を発展させていきたいです。