2026年2月。
香川県の小豆島に行ってきました。
無計画な旅も面白いと思い、フェリーで島に到着してから港にあったレンタカー屋にお邪魔し、お借りした車で島内の観光地を回りました。
その内のひとつが「宝生院(ほうしょういん)のシンパク」という大樹。
ヒノキ科の常緑針葉樹であるこの真柏という木は樹齢1600年以上だそうです。

現地に着くと大きさに圧倒されました。
人生で見た木で一番大きいです。
幹の太さもそうですが、木肌のごつごつした様子や枝の広がり方、どっしりと構える風格が印象的でただ大きいという言葉では足りないような存在感がありました。
想像できない年月をかけて形を変えながらここまで来たと思うと、時間の感覚が鈍くなります。
1600年前?
16年前とかだと子供の頃埋めた給食のびわの種が大きくなって~とか、ぎり想像できますが、
桁が2つ違うと全く想像できません。


この木を見ると、多くの出来事を眺めてきたのだろうと自然と思ってしまいます。
楽しいことや争いなど沢山の出来事が木の下で起こったことだろうし、生まれてから死んでいくまでの数えきれない人々がこの同じ木を見上げたと思うと不思議な感覚になります。
普段灰色の街の鉄筋コンクリート造りの家で生活し、コンピューターを触りながら、人工物を口にして生きている自分には自然が魅力的に映り、その中でも歴史を感じさせるこのシンパクには言葉にできないほどの感動を覚えました。
同時にこの木の前では自分の一生は一瞬のようなものだと思わされます。
しかし、自分の生きている時間が無意味だとは思いたくはないです。
どうせすぐに終わる一生なら、好きな絵で、楽しい交流をして人とつながり、そうすることによろこびを感じながら過ごしていきたい。
最近はそういうところも絵を描く理由になってきているなと思います。



