こんにちは、梅山です。
これまで額やら、展覧会のディスプレイやらを何かと色々作ってきましたが、今回はイーゼル(キャンバスを立てかける、絵を描くときにつかうやつ)を作りました。
作ろうとしたきっかけや費用、こだわりポイントを書いてみます。
自分と同じように、イーゼルに困っている人は少なからずきっといると思うので、そんな人に届けば嬉しいです。
是非参考にしてください。
作ろうと思ったきっかけ
近々、フランスで旅をする計画をしています。
現地でも外で描きたいのですが、その方法に悩みました。
愛用のイーゼルは折り畳んでも、大きいスーツケースに入りません。

小さく納まるイーゼルを新たに購入することも検討しました。
ただ、欲しいモデルは買うと15,000~50,000円くらいします。
(よくSNSで見かける海外のペインターが使っているものは、Pochade boxと検索すれば出てきます。これが欲しい。)
どうにかならないものかと考えた末、額縁作りで増えた木工工具の存在を思い出し、自作をしようと決めました。
自作にかかった費用
費用は1,742円です。
今回は、できるだけ持っている機材や家にあった端材を活用したので安く抑えられました。
一から材料を揃えようとすると、上記+数千円かかると思います。
持っていたもの
- アサリなしのノコギリ(1,000円くらい?)
- ごついカッター(数百円)
- 差し金(あると便利)
- 端材(角材とシナベニヤ板)
- 電動ドライバー(綺麗に穴を貫通させるのに必須)
- 木工用ボンド
- クランプ(あると便利)
- カメラ用三脚(これをイーゼルの脚として流用しました)
- 適当なねじ
今回買ったもの
- 鍋小ねじ4×40mm(140円)
- 蝶ナット(74円)
- MDFパネル450×300mm(327円)
- 桧のL型の棒900×10mm(393円)
- 桧の真っすぐな棒910×6×6mm(118円)
- 引き出し用取っ手(110円)
- カラビナ(110円)
- 板付きナットW1/4(470円)
合計1,742円。ホームセンター、Amazon、ダイソーで揃えています。
作る際の条件
通販でイーゼルを眺めるうちに、これは絶対だめ、この機能は欲しいというように自分が求めるものが分かるようになりました。
細かいことなのですが、考え尽くしたこだわりポイントを紹介します。
条件①予算2,000円以下
今回、フランスに行くということで飛行機代などの旅費に結構食らっています。
少しでも予算を抑えたいので希望を込めて2,000円で作ろうと決めました。
浮いたお金は、現地でのワインとチーズ代にします!
条件②スーツケースに入る大きさ
LLサイズ?の確か機内に預入できるサイズで最大のスーツケースを使っています。
これになんとか納められるよう考えました。
イーゼルを現地に郵送したり、航空会社に別途依頼するのは、なかなか高いし、手間です。
条件③0~4号のキャンバスに対応
普段よく描くサイズの0~4号のキャンバスが使えるような可変式のイーゼルにしたいと決めました。
販売されている小さい箱型のイーゼルなどは、小さなパネルや紙の使用を前提にしているものが多く、これだと描きたいキャンバスが使えません。
また、通販でよく見るイーゼルは、水彩兼用仕様のためか、キャンバスを固定するパーツが絵の上部にかかってしまいます。
これだと、上まで塗れず、ストレスです。
そして、SNSで見かける海外のペインターが使用しているイーゼルで多いのは、針金やクリップでキャンバスを固定する方法。
これも画面上の絵具が付着してしまい、きっと気になってしまうので不採用。
ということで、絵に触れずがっちりキャンバスを固定できる方法を検討しました。
設計図を何度も書いて考えた結果辿り着いた方法がこちらです。

これだと、パネルもいろんなサイズのイーゼルもがっちり固定できます。そして安価です。既成概念に囚われて、Pochade boxのような箱型ばかりを考えていたので、この方法を思いつくまで長い道のりでした。
こだわりポイント
簡単に分解できる
作品撮影用に使用していたカメラの三脚を脚に使いました。
三脚のてっぺんには本来カメラを固定するねじがあります。
この規格に合うナット(板付きナットW1/4)を探し出し、イーゼルに付けました。





これにより、これまで通りカメラにも、イーゼルにも使えるようになります。
着せ替え方式で簡単に取り換えられるのがポイントです。
持ち運び方
外で描くときは何かと荷物が増えます。
愛用のイーゼルは、大きくて重く、組み立ても大変でした。
なので、気軽に屋外制作できるよう運用方法は事前に入念に考えました。
イーゼルの裏に、本来引き出し用の取っ手をつけ、カラビナでリュックに連結させます。これで両手が空きます。

また、描いた絵は絵具が乾いていないので、特製の箱に入れます。(←これもとっても頭を悩ませ辿り着きました)
振っても落ちない、逆さにしても絵具がどこかに付着しないこの方法はきっと外で描くときに嬉しいです。




安定性
外で描いていると、強風に煽られることもあります。
描いている最中は、三脚にかばんを吊り下げ、イーゼルの重心を低くすることで対応します。
完成まで心配でしたが、作ってみると安定感ばっちりでした。
また、重心や重力を考慮して板付きナットを真ん中より少し下に付けてみました。さらに、板付きナットの部分がすかすかだと揺れてしまうので、板で補強してぐらつきをなくしました。

おわりに

今回のイーゼルにかけた想いをまとめると結構長くなりました。
その分、自分仕様で理想的に、そして安価に仕上げることができたので嬉しいです。
なんでも自分でつくってしまうのが、手っ取り早いような、かえって回り道なような、結局どっちかは分かりません。
ですが、イーゼル作りを真剣に考えているその時間が楽しいです。
また何かに困ったら今回得た知識も使って作ってみようと思います。


